firefoxのパスワードマネージャが働かなくなったのを解決した話

1110822 – Passwords are not saved nore offered anymore since ff 34.0.5

現象は上記で報告されている通りで、firefoxを最新バージョン(34.0.5)に更新して以来、既存のパスワードが自動入力されず、新たにパスワードを記録するか尋ねてくることもなくなってしまった。

「オプション→セキュリティ:保存されているパスワード」からは、保存されている値が確認できるのにも関わらずである。

 

↑に書いてあったようにプロファイルをリセットしたら直ったのだが、調査意欲がわいたので、プロファイルの中のそれっぽいファイルを古いプロファイルからひとつずつコピーして起動、チェックを繰り返したところ、prefs.jsが問題を引き起こしているファイルであると特定できた。

 

これはfirefoxの設定を保存しているファイルなので、設定値がずらずらと並んでいる。

それらを二分探索してみたところ、なんとも奇妙なことに、

user_pref("browser.startup.homepage", "about:home");

 という行があるとパスワードマネージャが動作しなくなることがわかった。

これは設定値にかかわらずダメであった(""もダメ)。

この行を手動で*1消したところ、見事にパスワードマネージャの機能が復活した。

 

また、さらに不思議なことに、一度直った後で再び"browser.startup.homepage"の値を設定する行ができても、不具合が再発しなかった。

 

さらに調査を進めれば、いろいろな興味深いこと、あるいは他にある真の原因がわかるのかもしれないが、とりあえず不具合は解消できたことに満足し、ここまでとした。

 

*1:

その後いろいろいじってみたところ、上記の行は手動で消さなくても

「オプション→一般:初期設定に戻す」→firefox終了

→起動→「オプション→OK」→firefox終了

→起動

という操作手順で消えてくれた。